株主優待

毎年2千円の食事券が貰える壱番屋(ココイチ)はお買い得?

壱番屋は株主優待投資家からの人気が熱い企業です。

今年3月にココイチで実施した値上げにより、売上、利益ともに伸びている企業でもあるため注目している投資家は多いでしょう。

人気の株主優待を実施しつつ、業績も伸ばしている企業は興味深いので分析してみましょう。

神様の声
神様の声
わしもカレーは大好きじゃ

壱番屋の基本情報

壱番屋はココイチを主力としている企業です。と言いますかココイチ以外のお店を知らない人も多いのではないでしょうか?私は知りませんでした!(笑)

事業内容はほとんどココイチだけ

調べてみると、「パスタ・デ・ココ」、「麺屋ここいち」、「にっくい亭」も運営しているそうです。ただ、事業の95%以上はカレーのココイチで成り立っていますので、知らなくても問題ありません。

国内外を合わせた店舗数は以下のようになっています。(2019年2月末時点)

  • ココイチ     1,439店舗
  • パスタ・デ・ココ 32店舗
  • 麺屋ここいち   4店舗
  • にっくい亭    2店舗

 

ココイチは国外にもフランチャイズ店を172店舗出しており、今後は国外進出を加速していく狙いがあるようです。

市況情報2019/6/26時点

株価 4,810円
PER 50.52倍
PBR 5.07倍
配当金 80円(1株当たり)
配当
利回り
1.66%
株主優待 あり(後述します)

単元あたりの株価が高いので少々手が出しづらいですね。

優待銘柄にはあるあるなので仕方の無いことかもしれませんが、

  • PER50倍
  • PBR5倍

と非常に割高感があります。

神様の声
神様の声
しかし反対を言えばここまで買われているということなのじゃ

EPS・配当金・配当性向推移はあまり良くない

このグラフは2015年からの推移を表したものです。読み取れることは以下の3つ。

  1. ゆるやかな増配傾向にある
  2. 配当性向が右肩上がり
  3. EPSはほぼ横ばいで成長性が感じられない

 

壱番屋の配当性向は2020年予想で84%となっております。一般的に理想とされるのは配当性向30%ほどなのであまりにも高すぎることが分かります。

神様の声
神様の声
飲食業界で配当性向84%ははっきり言って異常値なのじゃよ

株主優待の利回りは低い

壱番屋は株主優待を2月と8月に実施しています。優待内容は食事券です。

100株以上
200株未満
1,000円相当を年2回
(年間2,000円分)
200株以上
1,000株未満
2,000円相当を年2回
(年間4,000円分)
1,000株以上
2,000株未満
6,000円相当を年2回
(年間12,000円分)
2,000株以上 12,000円相当を年2回
(年間24,000円分)

優待利回りは以下のようになります。(優待ランクアップの最低ラインで計算)

  • 100株保有  0.41%
  • 200株保有  0.41%
  • 1,000株保有 0.12%
  • 2,000株保有 0.12%

 

優待目当てで保有するなら100株もしくは200株で保有するのが最も利回りが高くなるようです。

この場合、配当利回り1.66%も合わせると総合利回り2.07%となります。

神様の声
神様の声
決して良いとは言えないのが正直なところじゃの

壱番屋の経営指標を分析

壱番屋のここ数年の業績はほとんど横ばいで推移しています。

比較的安定しているため、優待と配当狙いで投資家が参入している理由も納得です。ちょっと高すぎる気はしますが・・・

売上は好調をキープ!

壱番屋-業績情報より

 

2017年に大きくグラフが沈んでいますが、決算期変更のため9か月分しか反映していないためです。

右肩上がりの良いグラフとなっていますね。売上については特に問題はありませんが、利益率については少々問題があるかもしれません。

営業利益率は下降中

壱番屋-業績情報より

 

  • 2017年の10.9%をピークに右肩下がり
  • 営業利益率は最低10%!
  • 値上げで利益率改善か?

 

悪い傾向が続いているようです。どこの飲食店もここ数年は利益率が悪くなっていますが、やはりココイチも原材料の高騰化、人件費の上昇の波を回避することは厳しいのでしょう。

飲食業界の理想としては10~15%の営業利益率があることなので、2017年の水準にまずは戻すことが必須となってきます。

 

また、2019年2月期までの決算では3月に開始した値上げが影響していません。そのため2020年2月期に大きく利益率が改善することが期待できるかもしれませんね。

値上げによる客足減が心配されますが、値上げ開始の3月~現在発表されている5月の月次速報では前年比売上高が100~103%で推移しているので心配なさそうです。

ROEは合格ライン付近で推移

壱番屋-主要財務データより

 

一般的にはROEは10%以上が望ましいと言われています。理想を言えば10%以上をキープなので、もう少し頑張ってほしいところですね。

キャッシュフローは安定していない

壱番屋-財務データより作成

フリーCF・・・営業CF-投資CFで算出。本業で獲得したキャッシュから投資に必要なキャッシュを引いたもの。余剰資金を意味する

 

営業CF、投資CF、フリーCFのすべてが安定していません。飲食業界は店舗の出退店に波があるのである程度の上下は仕方ありませんが、壱番屋はさすがにぶれ過ぎです。

もう少し安定してもらわないと購入するのは怖いのが正直な感想です。

 

まとめ

ココイチのカレーは高いです。少しトッピングすれば1,000円を普通に超えてしまいます。しかしなぜか売上は伸びつつある。そして値上げをしても今のところは好調。

この点は間違いなくココイチの強みです。飲食店は基本的にいかに価格を安くするかが重要となってきますが、ココイチはその真逆を行っています。

 

他の飲食ブランドが真似をすれば恐らく失敗するでしょう。ココイチブランドだからこそできた所業なのです。価格を上げることができるブランドを持っていると考えれば確かにPER50倍の価値はあるかもしれません。

懸念すべき点

  1. 配当性向が80%越えと非常に高い
  2. 利益率が下降傾向にある
  3. 値上げをしたばかりでまだ先が見えない
  4. キャッシュが安定していない

 

以上の4つの不安要素があることを充分に考慮して購入を検討していただきたいと思います。

特に配当性向80%はあきらかに異常値ですのでいつ減配されてもおかしくありません。充分に減配可能性も考えた上で投資判断をすることをオススメします。

 

神様の声
神様の声
少なくとも株価が上がっている時に購入する株ではないとわしは思うのぉ~