株主優待

コロワイドは買い時?財務状況は悪化!優待廃止の懸念も本格化!?

優待株の代表格として個人投資家から圧倒的な人気を誇るコロワイド。

年間4万円もの株主優待は優待好き個人投資家を引き寄せる代わりに大口投資家を遠ざけ浮動株は約60%ほどとなっています。

最も保有している株主でも全体の7.5%のみとなっておりいかに個人が保有しているかが分かります。

コロワイドはもともと業績が悪化傾向にあったのと某ウイルスの影響で優待改悪が一段と噂されるようになっていますが実際のところはどうなのか考えてみました。

サイト管理人
サイト管理人
筆者も投資を検討しているよ!

コロワイドの事業内容

連結子会社-コロワイドHPより

コロワイドの連結子会社には㈱アトムやレインズインターナショナル(牛角)など、約25社が連結対象となっています。

以下のブランドは全てコロワイドグループです。

コロワイドHPより

 

実は海外にも進出しています。

コロワイドHPより

 

ただし店舗数は日本の10分の1程度なのでそれほど業績に大きな影響は与えていません。

コロワイドの成長はM&Aが中心

コロワイドHPより

企業が成長を遂げるにはざっくり見ると4つのパターンに分かれます。

  1. 認知度拡大型
  2. 価格改善型
  3. 顧客層拡大型
  4. 企業買収型

コロワイドは④企業買収型のパターンと言えます。企業買収を繰り返してグループ全体を大きくする。結果として認知度も上がり、顧客層も拡大されるとは思いますが、入りは買収からです。

コロワイドの業績ってどうなの?

コロワイドの業績が悪いことはずっと昔から言われていますが優待改悪が懸念されるほどなのでしょうか?

売上高・営業利益・店舗数推移

コロワイド業績データより

収益性は低下している!?

まず売上高は2015~2016年にかけて会計基準の変更により大きく増加していますが、売上高はほとんど横ばいとなっています。

店舗数を見ると例えば2016年の直営店とFC店の合計は2,509店舗ですが、2019年の合計は2,709店舗となっています。

単純に売り上げも店舗が増えた分増加していないとおかしいのですが売上高はそれほど増えていません。(2016年:2,338億円→2019年:2,443億円)

また、2020年3月期の業績も上のグラフにはありませんが発表されており、2020年売上高2,353億円(2,665店舗)となっていました。

一店舗当たりの売上高
  • 2016年 0.93億円
  • 2017年 0.85億円
  • 2018年 0.90億円
  • 2019年 0.90億円
  • 2020年 0.88億円

ゆるやかに1店舗あたりの売上高が低下していることが分かります。

※2020年3月期はコロナウイルスの影響を少なからず受けている可能性があります。(2月度~3月度のみ)

既存店売上はいまいち伸び悩む

コロワイド決算説明資料より

2020年3月期の既存店売上高は前年同月比較で前年割れが7か月となっています。

女性投資家
女性投資家
よく台風を理由に売上の減少を説明している企業があるけどそれってどうなの?
サイト管理人
サイト管理人
台風は毎年どこかで必ず発生しているからあんまり関係ないだろうね(笑)
もちろん規模の大小はあるけど言い訳のように見えるね・・・

2020年3月期の業績は大きく悪化している

  • 売上高 ▲3.7%
  • 売上総利益 ▲3.3%
  • 事業利益 ▲33.7%
  • 帰属当期純利益 赤字のため測定不能

 

前期6億円の黒字→当期64億円の赤字!

初見ではびっくりしましたがそれほど悪い内容ではありません。

大きな変動は事業利益と当期純利益です。

事業利益の悪化原因

コロワイド2020年3月期決算短信より

まず事業利益とは日本基準の営業利益とほぼ同じだと考えてください。

事業利益=売上-売上原価-販管費

前期の事業利益8,499億円→今期5,632億円(33.7%減少)
となっているのですが、その原因は単純に売上の減少に伴い売上総利益が減少しているからです。

前期の売上総利益138,779億円→今期134,166億円(33.2%減少)となっています。
販管費は売り上げの減少に伴って減らせるものと減らせないものがあるので売上総利益の減少ダメージがそのまま響いています。

このようなケースの場合は売上が少し戻るだけで150%増益!
なんてこともよくある話なので特に問題視するほどでもないでしょう。

純利益の悪化原因→減損損失100億円を2020年3月期に計上している。

決算説明資料より

毎年30~40億円ほどの減損損失を計上していましたが2020年3月期は約100億円の減損損失を計上しています。

サイト管理人
サイト管理人
これだけ減損をすればさすがに赤字になるよね。

2021年3月期で企業体制を整えるか!?

外食大手のコロワイドは、居酒屋業態を中心に不採算店196店を閉店すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で業績が悪化したことを受け、大量閉店に踏み切る。

コロワイドは居酒屋「甘太郎」や焼肉店「牛角」など、さまざまな分野の外食店を展開する。新型コロナの感染拡大に伴う外出自粛や店舗の臨時休業、営業時間の短縮で業績が悪化していた。全業態の既存店売上高は3月が前年同月比27.6%減、4月が58.7%減と大きく落ち込んでいる。

2020年3月期の連結決算(国際会計基準)の最終損益は64億円の赤字(前期は6億3200万円の黒字)に転落した。新型コロナの影響による減収や閉店などによる減損損失の拡大が響いた。計上した減損損失は106億円(前期は48億円)で、将来的に収益性が低下すると予想される店舗も減損処理の対象にしたという。

ニュースサイトで読む: https://biz-journal.jp/2020/06/post_160266.html
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コロワイドは2021年3月期中に採算の合わない196店舗を閉店すると発表しました。(損失は繰入として2020年3月期の減損に組み込まれているはずです。)

2020年3月期現在で2,665店舗を運営しているので全体の7%ほどを閉店することになります。

この影響でコロワイドは2021年3月期を以下のように見ているようです。

コロワイドの2021年3月期は閉店効果が大きい

コロワイド決算説明資料より
  1. 閉店による家賃負担の軽減+16億円
  2. 赤字店舗の閉店+7億円
  3. 減価償却費の減少+9億円

 

合計33億円の利益押上げ予想※33億円の黒字で着地するわけではありません。

2021年3月期はコロナの影響の有無にかかわらず減収になるはずです。(196店舗を閉店したため)
ただし、利益としてはプラス効果に働くので良い戦略なのではないでしょうか。

 

コロワイドの財務状況について

ずっと昔から優待廃止が懸念されているコロワイドですがそれほど財務状況は悪いのでしょうか。確認してみます。

貸借対照表で財務状況を確認

まず前提としてここで使用する財務諸表は2020.3月期のものになります。この時点ではコロナの影響は出ているものの財務に影響を及ぼすほどではなく、2021.3月期では以下の財務諸表よりもほぼ間違いなく悪化していることが予想されます。

 

\資産の部/

コロワイド2020.3月期決算短信より

 

\負債・純資産の部/

コロワイド2020.3月期決算短信より

 

貸借対照表を見るうえで重要なのはバランス感です。

サイト管理人
サイト管理人
貸借対照表はバランスシートとも呼ばれているからね

細かく分けると見るポイントは多いのですが、赤枠で囲いをした資産・負債・負債及び純資産あたりのバランスを見ておけばまず基本的なことはつかめるはずです。とは言ってもこれがなかなかむずかしいのですが・・・

女性投資家
女性投資家
全然わからないんだけどコロワイドの財務ってどうなのよ
サイト管理人
サイト管理人
一言でまとめると相当悪いよ!

やばいポイント①資産・負債バランス悪すぎ!

2020.3月期で見ると資産合計248,832百万円にたいして負債合計は209,943百万円となっており、その差は約400億円のみとなっています。

さらに流動資産を流動負債で割った流動比率を計算すると、

51,376百万円÷87,834百万円=58.5%

会計上、流動資産・流動負債には1年以内に現金化できるものが入っています。(負債の場合は1年以内に返済するものと言うべきでしょうか)

この流動比率が100%切っているということは流動資産よりも流動負債のほうが多いことを表しているため、資金がショートする可能性が高いことを意味します。

女性投資家
女性投資家
え!じゃあコロワイド潰れちゃうってこと!?
サイト管理人
サイト管理人
う~ん・・・
そう単純な話ではないんだ。借入の返済は他に新しく借入することで賄えるからね。
女性投資家
女性投資家
なるほど!
でもそれって結局はその場しのぎだよね?
サイト管理人
サイト管理人
その通り!
だから全く危険性が無いとは限らないんだよ。

やばいポイント②利益剰余金がマイナス

上の貸借対照表の緑枠(利益剰余金)が2020.3月期時点で▲7,295百万円となっています。

通常、企業は活動を通じて毎年利益を積み上げていくものなのでこの利益剰余金がマイナスであることは相当財務状況が悪いと言えます。

ただしコロワイドは毎年減損を出していますし、2020.3月期は一気に約10,000百万円の減損を出しているのでその影響が大きいのですが、いずれにしても好ましくはありません。

キャッシュフローの推移

コロワイド2020.3月期有価証券報告書より作成

キャッシュフローは特に問題があるようには見えません。

営業CFから投資CFを差し引いたフリーCFも2017年以外はプラスで推移しています。

コロワイドフリーCF推移

2017年のフリーCFがマイナスとなっているのは営業CFが約5,000百万円しかなかったからなのですが、この理由は2016.3月期に珍しく利益を上げてしまったせいで2017.3月期中に支払う法人所得税(営業CFのマイナス)だけで約13,000千円が計上されてしまっているためです。

※2016.3月期中の法人所得税は約200千円ほどでした。

ですから2017年のキャッシュフローも悪いわけではないと言えます。

ただし利益を出して財務を良好化するためには税金は必ず付いてくるものなので税負担も考慮して考えることが必要です。

コロワイドの株主還元

配当金について

コロワイドの配当金はここ数年間1株当たり5円となっています。

2021.3月期も5円の予想ですが大赤字になることはほぼ間違いないでしょうから無配になるかもしれません。

仮に1株5円の配当が実施されたとしても現在の株価(2020/7/18)1,379円で利回りを計算すると0.36%しかないので個人投資家にとってはほとんど影響は無いですね。

株主優待について

コロワイドの優待は年間4万円分もの優待ポイントです。(ただし500株以上の保有に限る)

ポイントは下記の店舗で1ポイント=1円として使用できます。

コロワイド-株主様ご優待のご案内より

もし店舗を利用しない場合は優待ポイントで商品と交換できる制度もあるので、詳しくコロワイド株主様ご優待のご案内を見てください。

優待利回りは4万円÷(株価1,379円×500株)=5.8%

コロワイドは買いなの?

ヤフーファイナンス-コロワイド株価チャートより

筆者としては株価1,200円以下あたりなら買っても良いかなと思っていました。

浮動株が60%以上を占めており、優待狙いの投資が多いので優待改悪でもすれば株価は暴落し買収される側に回る危険性あるため、どれだけ業績が悪くなっても優待だけは維持するだろうと考えているためです。

今後の業績の展開次第では1,200円でも高いと思うかもしれません。

最近はコロナの影響であったり大戸屋HDの買収騒動であったり大きく変動する要因が多いので少し落ち着いてからINしようと思います。

もちろん配当金は無配になる前提で投資を検討しています。

サイト管理人
サイト管理人
仮に優待が年間4万円から2万円に減額でもしたら株価はいくらぐらいになるんだろう・・・
700円くらいかな・・・