高配当株

花王の配当・業績・株価を分析。30年連続増配企業

花王は日本トップの一般消費財メーカーです。

企業の業績は景気に大きく左右されてしまうものですが、一般消費財を手掛ける企業は景気が悪化してもそれほど悪い影響を受けません。

景気が悪くなっても私たちは一般消費財を必ず使用するからです。

例えば花王の販売している歯磨き粉や歯ブラシを例に考えると、どれだけ景気が悪くなったとしても私たちは毎日歯を磨きますよね?

景気が悪くなるとギリギリまで歯磨き粉を絞りだし、ボロボロになるまで歯ブラシを使うかもしれませんが、それでも一定数以上の需要はキープできるのです。

そこが花王を始めとする一般消費財メーカーの強みでしょう。

花王ってどんな企業?事業内容と業績の推移

花王の製品は私たちの生活に必要不可欠なものとなっています。

私も花王の製品はいくつも使っています。
アタック、8×4、キュレル、ニベア、メリット、リセッシュ、ビオレuなど、調べてみただけでもこれだけはあります。女子かよ!

いま紹介したように花王は複数のジャンルの製品を販売しているので、事業セグメントもいくつかに別れています。

花王の事業セグメント

花王はセグメントを5つに分類しています。

ケミカルにはセグメント間の売上高が含まれています。

花王で最も売上に貢献しているセグメントはファブリック&ホームケアのようですね。このセグメントにはアタック・キュキュット・クイックルワイパーなどが含まれます。

 

確かにファブリック&ホームケアが売上に最も貢献していますが、それほど偏ったセグメント割合ではありません。

四捨五入の関係でスキンケアとファブリック&ホームケアが並んでしまいましたが、最も売り上げに貢献しているはずのセグメントでも全体の22%しか占めていません。

つまり、どれか一つのセグメントで大きな打撃を受けることになったとしても他のセグメントで充分にカバーが可能なのです!これは間違いなく花王の強みと言えるでしょう。

 

セグメント別売上高推移

花王-セグメント情報より
2019年12月期は進行中なので載っていません。

どのセグメントも安定していることが分かります。

大きな伸びは見られませんが安定性は抜群ですね!

通常、5つもセグメントを持っていればどれか足を引っ張るものですが、そのようなセグメントはありません。さすがの一言に尽きます。

売上高・増収率推移

まずは2014年からの売上高の推移を見てみます。

2016年だけ前年比を割り込んでしまいましたが、2016年以外では安定して増収をキープしています。

売上高に関してはセグメント別で見たものの集合体なので、セグメントが安定していたのですから合計の売上推移も安定していて当然ですね。

やはりこの安定した収益力は以前から知っていても改めてすごいと感心します。

営業利益推移

以下は営業利益と営業利益の増益率の推移を表したグラフです。

  • 2016年の売上は前年比割れだが、営業利益は増益
  • 2014年から一度も前年比割れしていない
  • 安定した利益を確保できている

一般消費財は販売価格の変動が小さく、原価となる材料もそれほど変動するものは無いのでこれほどの安定性を保てているのではないでしょうか。

ただ、2015年から2018年にかけて増益率がどんどん悪くなっている点が少し心配ではあります。2019年12月期で挽回できるか注目ですね!

EPS・ROEの推移

花王2018年12月期決算説明資料より
  • EPSは2010年から前年割れなし
  • 増益に頭打ちが見られない
  • ROEは18%台と高水準で推移

EPSもすごいのですが、個人的に関心が高いのはROEの方です。

10%以上が合格ラインと一般的に言われていますが、余裕でその合格ラインを超えています。

ROE18%台は投下資本を5年強で回収できることを意味しますから、よほどの投資効率が良い企業でないと叩き出せない数字です。

今のところは問題ありませんが、ROEの低下は収益力の低下を意味するので、特に悪化し始めた時には注意が必要です。

 

花王の株主還元について。30年連続増配の見込み

花王を語る上では株主還元について話さないわけにはいきません。

なにしろ日本トップの連続増配年数30年を誇る企業なのです!

そして配当だけではなく、あまり知られていませんが自社株買いにも注力している企業なのです。

 

当社グループは、安定的に創出されるキャッシュ・フローをEVA視点から下記の優先順位で有効活用し、さらなる成長をめざします。

1.将来の成長に向けての投資 (設備・M&A等)

2.安定的・継続的な配当

3.自己株式の取得と借入金などの有利子負債の早期返済
(花王-株主還元方針より)

配当推移

花王2018年12月期決算説明資料より

2018年度で29期連続増配を達成!
2019年度は1株配当130円を実施予定なので達成すれば30年連続となります。

30年連続増配というだけでも凄すぎるのですが、さらに花王の凄いところは2014年から増配ペースが加速しているところにあります。

通常の連続増配企業は増配ペースは年々低下していくものです。

しかし花王はその真逆を行っていますね。しっかりと稼いでいる企業でないとこんな芸当はできません。

ただし花王の2019年8月17日現在の株価は7,551円。配当利回りは1.7%しかありませんのでご注意ください。

自社株買いにも注目!

花王2018年12月期決算説明資料より

花王は自社株買いも積極的に実施しています。

最近では、

  • 2013年:300億円
  • 2014年:500億円
  • 2016年:500億円
  • 2018年:500億円

をそれぞれ自社株買いに当てています。

そしてさらに昨年には630万株の消却も実施しているのです。

また、1999年から2004年には毎年自社株買いを実施していたことを踏まえると、花王の株主還元の方針として自社株買い優先→配当優先へと変化していったのではないでしょうか。

キャッシュフローを確認

株主還元は大変魅力的でしたが、これからも維持できるとは限りません。

キャッシュの量をしっかりと確認しておきましょう。

上の図には営業CF・フリーCF・配当総額をそれぞれ載せています。

フリーCF=営業CF-投資CF

基本的にフリーCFが配当総額を上回っている状態であれば問題ありません。
花王は順調に安全圏を推移していましたが、2018年だけ下回ってしまいました。

理由としては一時的に投資CFが大きく増加していたことが挙げられます。本業の稼ぎを表す営業CFは問題なかったので特に心配する必要はないでしょう。

ここ数年間は2018年以外、配当総額の2倍のキャッシュ量をフリーCFとしてキープできていたので、2018年で一時的にフリーCFが少なくなったぐらいでは花王の財務はビクともしません。

花王の銘柄情報

基本情報

株価 7,551円 PER 22.4倍
時価総額 36,395億円 PBR 4.57倍
配当金 130円 ROE 18.6%
配当利回り 1.72% 優待 なし
権利確定月 6・12月

優良銘柄なので当然かもしれませんが、指標だけで見るならば少々割高に見えますね。

株価推移(5年チャート)

ヤフーファイナンス-花王株価チャートより

 

株価(1年チャート)

ヤフーファイナンス-花王株価チャートより

 

まとめ

花王は日本を代表する優良銘柄です。

一般消費財を取り扱っているため景気の悪化にも強く、事業内容は連続増配と相性ばっちりです。

しかし、優良すぎるが故に株価がめちゃめちゃ高いですよね(-_-;)

私個人の考えとしては花王の場合、配当利回り2%は最低でも欲しいところではあるので、その水準まで株価が下落するのを待ちたいと思います。

最近は市場の先行きを懸念する声が多くなってきました。

こういった場合は一般消費財を取り扱うような内需株により一層注目が集まるので、花王も注目が集まることになるでしょう。

つまり、株価が下落してもおかしくない市況でもなかなか落ちない状況に成りかねないのです。

もし購入を検討しているのならあまりに安値で狙いすぎて買い逃してしまうのは避けたいところですね。

 

配当維持力 10点
増配力 10点
増収 4点
利益率 5点
財務 7点
割安度 2点

ゆうたその購入意欲:20%

 

 

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