配当&優待実施株

キリンHDの配当金・配当利回り-株主還元に積極的な企業

キリンHDは配当も優待も貰えるインカム投資家に大人気の銘柄です。

キリンといえばビール!国内ビールの市場シェアではアサヒに次いで2位に位置しています。

清涼飲料水やワインも展開しており、多くの方がキリン製品を一度は手にしたことがあるでしょう。

投資対象として成長性は感じられませんが安定性は抜群!
インカム重視の投資家さんは要チェックです。

キリンの株主還元

キリンは配当と優待の両方を実施しています。

配当は目を惹くものがありますが、優待に関してはリターン目的では割に合わない利回りなので楽しみ程度に考えることをお勧めします。

サイト管理人
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キリンの配当はなかなか良いよ!

配当金・配当利回りについて

配当金推移-キリンHD投資家情報より

 

増配自体は4期連続となっていますが、データが取れた2010年以降は減配が一度もありません。

配当金を重視する投資家にとっては嬉しい限りです。

今期の配当金は1株当たり63円!
前期は51円のだったので23%の増配です。

現在の株価は2,503円なので予定通り1株当たり63円の配当が実施されれば、

63円÷2,503円=配当利回り2.5%

まずまず合格点といったところでしょうか。

投資家から人気がない余りに配当利回りが高くなってしまう銘柄はよくあります。

そういった銘柄はインカムをどれだけ得られても結局株価が下落してしまうことが多く、トータルリターンで見ると資産が目減りしていることもよくある話です。

しかし配当利回り2.5%は市場からそこそこ評価されている証拠。
今後も安定した経営をするだろうと市場は判断しているのかもしれません。

配当性向について

キリンが市場から評価されている理由は配当性向を見ればわかります。

配当性向推移

キリンは2010年から2018年にかけて1株当たりの配当金を2倍にしました。

しかし配当性向はほとんど上昇していません。

2010年配当性向:26.5%
2018年配当性向:30.5%

特に2012年からは大きな波はなく、安定した配当を継続していることが分かりますね。
人気の理由も納得です。

また、キリンは今期から配当性向を40%にする方針を固めました。

2013年度からは平準化EPSに対して30%以上の連結配当性向を目安としておりましたが、さらなる株主還元強化を図るべく2019年度より連結配当性向を30%以上から40%以上に引き上げることとしました。

キリンHD-配当金・自己株式取得-配当方針より

 

配当性向の引き上げは市場としては賛否両論あると思いますが、私はポジティブ材料と見ています。

配当性向を引き上げて問題がない理由

配当性向引き上げの賛否についてキャッシュの観点から考えていきます。

フリーキャッシュフロー推移

上のグラフは2009年からのフリーCFの推移を表しています。

女性投資家
女性投資家
ねぇねぇ。
フリーCFってなに??
サイト管理人
サイト管理人
フリーCFとは営業CFから投資CFを引いた残りのお金のことを言うんだよ!
女性投資家
女性投資家
じゃあフリーCF=手元に残った自由に使えるお金ってこと?
サイト管理人
サイト管理人
厳密には借入の返済や社債の償還が別のところに入るから違うけど、大体の考え方はそうだね!

2018年はフリーCFとして2,454億円を残しています。

また、2018年の配当金支払い総額は448億円となっていました。

配当性向を30%→40%へ引き上げることによって今期は前期比23%の増配となるため、市場に出回っている株数がほぼ同数と仮定すると配当金支払い総額は約550億円になります。

フリーCFが2,454億円もあることを考慮するとまったく問題ないですね!

自社株買いも実施しているからさらに良し!

女性投資家
女性投資家
自社株買いはキャッシュが減るから配当性向だけで見るとネガティブ要因なんじゃないの?
サイト管理人
サイト管理人
確かに今期だけで考えるとそうだけど、自社株買いには支払う配当金を減らすメリットがあるんだ!

配当金は自社で保有している株に対しては支払いませんから、市場から株を回収することで株主に支払う配当金を減らすことが可能なのです。

キリンは2018年12月期に1,000億円規模の自社株買いをしています。

また、今年の11月には上限を1,000億円とした大規模な自社株買いを実施することを発表!

 

約1年ほどかけてゆっくり実施するようですが順調に配当金の対象となる株数を減らしているため、配当性向を40%まで引き上げても全く問題ないのです。

 

株主優待について

キリンの株主優待は12月権利確定の年1度の優待となっています。

内容は以下の①~⑥の中から1つ選ぶタイプですね。選択肢が豊富でありがたいです。

\①一番搾り詰め合わせ/

キリンHD-IR・投資家情報より

 

\②清涼飲料水詰め合わせ/

キリンHD-IR・投資家情報より

 

\③ワイン(1,000株以上のみ)/

キリンHD-IR・投資家情報より

 

\④サッカー日本代表応援グッズ/

キリンHD-IR・投資家情報より

 

\⑤キリンシティ食事券/

キリンHD-IR・投資家情報より

 

\⑥寄付/

キリンHD-IR・投資家情報より

 

どの優待を選んでも100株の場合は1,000円程度。
1,000株の場合は3,000円程度の設定になっているようです。

仮に100株保有の場合、現在の株価は2,503円なので優待利回りは

1,000円÷250,300円=優待利回り0.4%

優待はあくまでオマケとして考えておくべきですね。

 

キリンの業績について

売上高推移

売上高推移

キリンは2017年よりIFRSへ移行しているため、2016年以前とは収益の認識方法が異なることにご注意ください。

キリンの2017年12月期決算資料では日本基準からIFRSへ移行した影響は▲1,071億円と発表されていました。

つまり2017年がもし日本基準だったならば19,708億円の売上高だということです。
いずれにしても1,000億円ほどは売上高が減少しているようですね。

ただ、2017年からは順調に売上高を戻しているのでその点は好感が持てます。

 

営業利益推移

営業利益推移

IFRS移行後の2017年・2018年を比較すると営業増益となっていますが、
2019年は減益となる見込みです。

しかしこの減益も悪い減益ではなく先行投資に係る部分が大きいので特に問題視することではないでしょう。

 

投資判断

キリンHDまとめ
  • 配当利回り2.5%
  • 配当性向を引き上げ
  • 自社株買いにも積極的
  • キャッシュ量も心配なし
  • 売上高は横ばい
  • 営業利益は減益見込むも内容はOK

 

総合的に判断して安定企業と言えます。配当だけでなく自社株買いにも積極的ですし、株主還元に積極的な企業ですね。

優待はそれほど投資判断には影響しませんが楽しみの1つとしては充分でしょう。

業績も問題はなさそうなので安定した配当を貰いたい投資家さんは検討する価値があるのではないでしょうか?

キリンHDは私が現在、最も注目している銘柄の1つでもありますから頃合いを見て買いで参入したいと思います。