高配当株

三井物産の配当・配当性向・キャッシュフロー推移 | 配当下限を設定

高配当株が集中している商社株。その一角を担うのが三井物産です。

商社株全体として万年割安株と言われており、値上がり益を狙う投資家からは避けられていますが、配当狙いの投資家からは大変人気の業界です。

三井物産もその例外ではなく、配当狙いで多くの投資家が参入しています。

三井物産の配当推移・方針

7/27現在の株価は1,784円です。

2020年3月期の配当金は1株80円に設定しているので、配当利回りは4.5%の高利回りになっています。

三井物産は配当に下限を設定

三井物産-中期経営計画より

 

  • 2020年の配当金は1株80円
  • 2018年3月期からは配当下限を1,000億円(年間)に設定

配当金に下限を設けている企業は珍しいですね。配当金狙いの投資家としては嬉しいことです。

三井物産の場合は1,000億円だと、1株あたりは約57円の配当が下限になります。

その場合は配当利回りは3.2%となるので、それだけの利回りが保証されていると思うと安心感が持てますね。

三井物産は配当金に下限を設定していますが、業績が悪くなれば下限が撤廃されるリスクもあります。

配当・配当性向推移

配当金・配当性向推移
2016年3月期は一時的に赤字となったため、配当性向は算出していません。
  1. 配当は安定性が無いながらも右肩上がり
  2. 2017年からは配当性向30%ほどで推移
  3. 2016年は赤字でも配当を出している

最近は配当金・配当性向ともに安定していますね。業績が落ち着いてきたのでしょう。とは言っても安定性で見るならば同じ商社株でも伊藤忠の方が安定しているように感じます。

高配当かつ自社株買い企業の伊藤忠商事(8001)を分析する日本を代表する総合商社の伊藤忠商事はみなさんもご存じでしょう。一般的にも有名な企業なのですが、実は高配当&自社株買い実施企業としても有名...

しかし、赤字に陥っても前年比の配当を維持する形で留めてくれたのは強みと言えるでしょう。

増配率推移

三井物産-増配率推移

2011年からの配当金推移を増配率で表してみました。2013年、2017年は減配しているのでマイナスで表示されています。

 

2度の減配こそあるものの、増配幅は大きいですね。増配している年だけで見るならば、最低でも2015年の8.5%増。ほとんどの年で前年比10%以上の増配を達成しています。

商社株7社の配当利回りを比較

ここでは7/27日現在の配当利回りで三井物産がどの立ち位置にあるのか他の商社株と比較してみましょう。

企業名 配当利回り
住友商事 5.6%
双日 5.0%
丸紅 4.9%
三井物産 4.5%
三菱商事 4.2%
伊藤忠 4.1%
豊田通商 3.8%

商社株トップは住友商事!なんと配当利回りは5.6%もあります。

住友商事の配当利回りは驚異的!他の商社株を圧倒商社株は高配当企業が多い業種です。 通信株やタバコ株と並び、高配当株への投資をする上では選択肢として必ず入ってくる業種でしょう。 ...

三井物産は4位となっていますね。

配当利回りが高ければ高いほど良いとは一概には言えませんので注意は必要ですが、7社中6社が4%を超える高配当利回りですからやはり商社株は凄いです!

三井物産の業績・キャッシュフローを確認

高配当株に投資するにあたり、最も恐れるべきは減配でしょう。

三井物産の場合は配当下限を設けていますが、確認を怠ってはいけません。

業績推移

三井物産-中期経営計画の進捗及び2020年3月期の事業計画より

2017年からは安定して推移しています。

綺麗な右肩上がりではありませんが、ここ数年は堅調と言えるでしょう。

しかし、2016年3月期が赤字であったことを忘れてはいけません。

2016年3月期は三井物産史上初の赤字に転落しました。理由は資源バブルの崩壊。すぐに資源価格は戻りましたが、商社株全体として大ダメージを受けました。このようなリスクもあることも考慮しておくべきでしょう。

キャッシュフロー推移

フリーCF・・・
営業CF-投資CFで算出。本業で稼いだお金のうち、どれだけ自由に使えるかを表す

 

  1. 営業CFはほとんど横ばいで推移
  2. 2014年、2019年でフリーCFがマイナスになっている

 

フリーCFでマイナスになっている年が直近5年間のうち2年もあります。

本業で稼いだ金額よりも設備投資などで出ている金額が多いことを意味しますから、あまり好ましい財務状況とは言えません。

フリーCFはプラスになっている年のほうがもちろん多いのでそこまで心配するほどではありませんが、これからの増配を期待するうえでは少し不安が残ります。

三井物産の株価推移

ここでは三井物産の株価を確認していきます。10年チャートと1年チャートで推移を確かめましょう。

10年チャート

ヤフーファイナンス-三井物産株価チャートより

株価は安定していますね。2016年3月期の赤字決算で株価は下げていますが、その後は順調に回復しています。

2013年末までは1,000円~1,500円のボックスでしたが、2014年に抜けて2018年には2,000円台に乗せたようです。

1年チャート

ヤフーファイナンス-三井物産株価チャートより

2018年10月と12月の市場急落に巻き込まれて大きく下落しています。

2019年に入ってからはほとんど横一線ですね。

2018年12月の下げ、2019年5月の下げといずれも1,600円程度で反発しているので、株価1,600円が目先の底として意識されるのではないでしょうか。

最後に

三井物産特徴まとめ
  1. 配当利回りは4.5%の高配当
  2. 配当性向は30%程度
  3. 配当下限を1株あたり約57円に設定
  4. 業績は堅調だが、景気次第で一瞬で赤字にも
  5. 増配を期待するならばフリーCFに不安あり

高配当株の購入を検討する際には配当利回りに目がくらんでしまいます。

しかし、配当金は業績や財務が良いからこそ出せるものであることを忘れてはいけません。

配当利回りとリスクの許容度とのバランスを考えて投資するべきでしょう。

私は三井物産の業績・財務・成長性などを考えると最低でも配当利回り5%以上は欲しいと考えていますので、株価1,600円程度までは待ちたいと思います。

商社株だけで見ても三井物産より配当利回りが良い企業は3社ありますから、そちらも合わせて検討してみることにします。

 

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