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ペッパーフード(いきなりステーキ)の下方修正から今後の展開を読み解く

最近はいきなり!ステーキの話題が尽きません。

話題の貼り紙から飛び火していきなりステーキの悪態をつくようなコメントが目立ちます。

私は1人の投資家としてそういったコメントには一切惑わされないようにしていますが、控えめにいっても顧客や投資家から見限られてもおかしくない企業だと思いました。

いきなりステーキを運営するペッパーフードは2019年11月に大幅な下方修正を出しましたが、それは別に問題ではありません。以前からわかっていたことですから。

問題なのは下方修正IRの出し方です。

\結論/

業績が悪くなった原因を隠そうとしている企業はダメ!

ペッパーフードの事業について

そもそもペッパーフードって何なの?いきなりステーキとの関係は?
など分からない方もいるかと思うので事業内容を先に紹介します。

ペッパーフードの事業内容

ペッパーフード事業紹介より

ペッパーフードは以上のようなブランドを展開しています。

\展開ブランド一覧の例/

  • ペッパーランチ
  • 炭焼ステーキ・くに
  • こだわりとんかつ・かつき亭
  • 炭焼ハンバーグ・くに
  • 92’s
  • 東京634ハンバーグ
  • 牛たん仙台なとり
  • いきなり!ステーキ

つまりいきなりステーキはペッパーフード社が展開するブランドの1つといったわけです。

 

各ブランドの店舗数

各ブランドの店舗数は以下のようになっています。※2019年11月末現在

  • ペッパーランチ:国内163店
  • ペッパーランチ・ダイナー:4店舗
  • 炭焼ステーキ・くに:4店舗
  • こだわりとんかつ・かつき亭:1店舗
  • 炭焼ビーフハンバーグ&ステーキくに:1店舗
  • 92’S:11店舗
  • 東京634バーグ:1店舗
  • 牛たん仙台なとり:8店舗
  • 武蔵ハンバーグ:3店舗
  • いきなり!ステーキ:国内488店舗 海外4店舗
  • CABステーキ:1店舗
  • オイスター+ステーキ:1店舗
  • Prime42 by nebraska farms:1店舗

出典:ペッパーフードサービス-事業紹介より

最も有名ないきなりステーキは国内488店舗、海外にも4店舗あるようです。

その出店スピードは有名ですよね。
例えば2018年は1年間で200店舗も出店しています。

ペッパーフードサービス-ニュース一覧より

私の住んでいるド田舎地方にもいつの間にか近くに何店舗か出店していました。

いきなりステーキのような新興ブランドは認知度を一気に広げるため、急速な出店計画を進めることはよくあります。

それ自体は悪いことではありません。しかし出店を進めるあまり、その弊害が発生することもあるのです。

サイト管理人
サイト管理人
ペッパーフードよるとその弊害が発生してしまい、業績を下方修正することになったと言っているね。
女性投資家
女性投資家
ねぇ~。
何なのよさっきから言ってる弊害って!
サイト管理人
サイト管理人
それはずばり!カニバリと呼ばれるものだよ!
女性投資家
女性投資家
カニバリ??
サイト管理人
サイト管理人
そう!カニバリ!!
今から説明するね。

 

業績下方修正の原因について

大量出店の弊害。カニバリとは

カニバリ

カニバリ(カニバリゼーション)とは自社の製品を自社のブランドで食いつぶしてしまう「共食い」のことを言います。

新商品の導入により既存商品の売り上げ減少などが該当します。

ペッパーフードによると大量出店によるカニバリが原因で売り上げが減少して下方修正となったと言っています。

たしかに1年間で200店舗もの出店は自社のブランド同士で食いつぶしあう可能性が高く、実際にそうなってしまいました。

ペッパーフードの下方修正IR

さて、本題はここからです。
まずはペッパーフードが2019年11月14日に出した下方修正IRを見てみましょう。

ペッパーフードサービスIRより
前回の会社予想と比較
  • 売上高:▲9,887百万円
  • 営業利益:▲2,792百万円
  • 経常利益:▲2,743百万円
  • 当期純利益:▲4,032百万円

すべての項目で予想を下回る結果となっています。

その理由は同じ下方修正IRの続きに記載してありました。

ペッパーフードサービスIRより

既存店の売上対策に注力してまいりましたが、引き続き自社ブランド同士の競合などの影響が払拭できず、既存店の売上高は大幅に落ち込みました。

つまりカニバリのことです。

女性投資家
女性投資家
あれ?何かおかしくない??
サイト管理人
サイト管理人
おっ!
よく気が付いたね!そう、このIRはおかしいんだ。

下方修正IRの問題点

カニバリとは自社のブランド同士で売り上げを食いつぶしあうことでした。この場合はいきなりステーキの店舗同士のことです。

IRのコメントにもあるように大量出店で既存店の売上が減少することには納得です。

では今一度、下方修正を数値で見てみましょう。次は売上高に注目です。

ペッパーフードサービスIRより

なぜ売上が12.9%も下方修正されている!?!?

この売上が既存店だけのものなら納得です。しかしこの指標は全店を対象にしていますから、

カニバリで既存店がマイナスになっても新店がその分食いつぶしているだけなので売上高は前回の予想から下方修正するはずがないのです。

例えばいきなりステーキA店で顧客を100人獲得していたとします。
その後、すぐ近くにいきなりステーキB店も出店することになりました。

単純に売上は半々の50人ずつになるとしましょう。
つまり売上の総数は50人ずつの2店舗なので合計は100人になります。

この割合がA店70人、B店30人になっても変わりません。結局は100人なのです。

ではなぜいきなりステーキの売上は12.9%も下方修正することになったのか?

答えは顧客が離れているからなのです。

それを隠すために自社の他店舗との競合で~と言い訳しているのです。

たしかに利益面ではそれが1つ原因となって予想を下回っているのでしょう。

ただ先ほど説明したように例えどれだけ出店しても全店舗売上高がカニバリの影響で減少することはありえません。

そうやって投資家をだまし、「今から出店スピードを落とすからもう大丈夫!」と言わんばかりのIRの姿勢は業績以前の問題です。

ペッパーフード業績推移

売上高・増収率

売上高・増収率(下方修正考慮後)

当初の予想から下方修正しても前期比では増収となっています。

大量出店していますから当然ですが、今後出店スピードはもちろん落とすことが予想されるので2020年期の減収は避けられないでしょう。

営業利益・増益率

売上高・増収率(下方修正考慮後)

2019年12月期の営業利益予想は▲731百万円(前期比-118.9%)となっています。

悲惨なものですね。ペッパーフードの主軸であるいきなりステーキの業績が悪化し、今期は44店舗も閉店していますから当然の結果です。

 

ペッパーフードの今後の展開は?

ペッパーフードの業績悪化は避けれないでしょう。

売上はお得意の出店でキープするかもしれませんが、利益面では改善の余地が見られません。来年も多額の減損損失を計上することが予想されます。

しかしそういった数値面ではなく、さらに深刻なのはIRの出し方。
投資家を騙して問題点を隠すような企業は間違いなく廃れていきます。

今は優待でなんとか繋いでいますが、ク〇株の仲間入りも近いでしょう。

※あくまで1個人の意見です。