成長株

【無印良品】良品計画の業績・配当金・株価について。たった1年で株価は半分に!

独自のブランド性で幅広い層に人気の無印良品(会社名:良品計画)はその成長性と安定性から投資家の間でも人気の銘柄でした。

しかし最近の株価や業績はいまいちです。

  • 2018年7月から1年で株価は半分
  • 2020年通期予想では下方修正
  • 2020年2月期第3四半期発表の翌日はS安

などなど今までの良品計画らしからぬ状況となっています。

株価の推移を見るに投資家は長らく悲観傾向にあったようですが私はそれほど悲観する状況ではなく、むしろ買い目線で良品計画を見ています。

良品計画の業績推移

売上高(営業収益)推移

良品計画-財務ハイライトより”売上収益・店舗数推移”

【売上収益推移()内は前期比

2015年:2,602億円

2016年:3,072億円(+18.0%)

2017年:3,332億円(+8.4%)

2018年:3,795億円(+13.9%)

2019年:4,096億円(+7.9%)

売上高は順調に右肩上がりで推移しています。

2016年や2017年など10%以上の売り上げ成長を見せる年もあり、良品計画の根強い人気がうかがえます。

良品計画の店舗数と1店舗当たりの売上

売上が右肩上がりでもただ店舗数が増加しているだけの可能性もあります。

某いきなり〇テーキのように”店舗数は増やしたけど店舗当たりの売上は減少しています”では継続した成長は不可能ですから店舗数の推移1店舗当たりの売上は見ておきましょう。

【店舗数推移()内は1店舗当たりの年間売上

2015年:702店(3.7億円)

2016年:758店(4.0億円)

2017年:821店(4.0億円)

2018年:876店(4.3億円)

2019年:917店(4.5億円)

店舗当たりの年間売り上げも右肩上がりに増加していますから問題なしですね。

一番直近の2019年は1店舗あたり年間4.5億円を売り上げているようです。

ただしこの数値の中には国内売上や海外売上が混在しているのであくまで平均して右肩上がりとなっているだけにすぎません。

国内はもちろん、アジア・オセアニア・欧米にも進出していますからその中にも少なからず優劣があるはずです。

国内事業の売上高と店舗数推移

国内事業-売上高・店舗数推移

国内の店舗数はそれほど増加していません。直近4年間で19店舗の増加(+4.7%となっています。

対して売上高は4年間で635億円の増加(+34.7%となっています。

新規出店に頼らず既存店の売上を伸ばしていることがわかる推移です。

海外事業の売上高と店舗数推移

海外事業-売上高・店舗数推移

海外事業はいくつかの地域をまとめていますが店舗数は4年間で196店舗(+65.1%)増加、売上高は4年間で859億円(+110.8%)の増加となっています。

海外事業では新規出店をこなしつつ、店舗当たりの売上高も拡充していることがわかります。

国内事業の懸念点

良品計画の業績推移は特に悪くないとは思うのですが、1点だけ気になるところが昨年の決算説明資料に載っていましたので紹介します。

良品計画-決算説明資料より。国内事業の推移

こちらは国内事業における、客数前年比・客単価前年比・売上前年比です。100のラインが前年キープを表していますが、青色の線(客数前年比)で100を下回っている年が多いのです。

女性投資家
女性投資家
あれ?でも国内事業の売上は伸びていたわよね?
サイト管理人
サイト管理人
客数が落ちた年は客単価でカバーしていたんだ。でもその客単価も2016年からは落ち着いている。
女性投資家
女性投資家
上の資料にも書いてるように価格の見直しをしたってことね。
サイト管理人
サイト管理人
そうだね。ただし価格の見直しに頼っていてはコモディティ化してしまうからそこが懸念されるんだ。
コモディティ化・・・複数の代用品が存在し、価格競争強いられること。

 

経常利益・売上高経常利益率推移

良品計画財務ハイライトより

【経常利益()内は売上高経常利益率】

2015年:266億円(10.2%)

2016年:327億円)(10.6%)

2017年:385億円(11.6%)

2018年:459億円(12.1%)

2019年:458億円(11.2%)

経常利益も売り上げ増加に伴い右肩上がりとなっていますが、2019年2月期は前年比を若干下回る結果となりました。

売上は2019年も増加しましたが、経常利益率が悪化しています。
(2018年:12.1%→2019年:11.2%)

その背景には季節物商品の売れ行きが悪く値下げ販売などをした結果、売上増&経常利益率の悪化となったようです。

 

株主還元について

無印良品の配当金

2020年2月2日現在の株価は1,842円。年間配当は36.4円ですから、

36.4円÷1,842円=1.97%

2020年2月期は業績を下方修正しましたから、それにともない配当金も減配となる予定です。※良品計画の配当方針は「配当性向30%程度」としているため

すぐに減配する。と批判もありそうですが、無理に配当金を出して企業の投資を抑制するよりも潔く減配して次期以降につながる投資をしてもらったほうが良いと思っています。

株主優待について

良品計画は株主優待を実施していません。

運営業態からしてお買物券などを優待として実施してもおかしくはありませんが、今のとこはありません。今後の優待発表に期待しましょう。

 

無印良品の最近の動き

株式分割

無印良品は2019年9月1日付で株式を10分割しました。

分割後は流動性が高くなり株価が上がりやすいといわれていますが、無印良品も例にもれず分割前後で株価は上昇しています。(あとでチャートを載せます)

業績の下方修正

良品計画2020年2月期第3四半期決算より
前回発表(百万円) 今回発表(百万円) 修正率
営業収益 455,451 443,700 ▲2.58%
営業利益 45,296 37,800 ▲16.5%
経常利益 44,535 38,000 ▲14.6%
当期純利益 29,470 25,100 ▲14.8%

売上、利益ともにすべての項目で下方修正となりました。

さらにその前の四半期決算でも通期予想を下方修正しているため、四半期決算ごとに2回連続で下方修正していることになります。

 

株価の推移

SBI証券国内株式チャートより

2018年7月からの長い下降トレンドの終焉を打ったのは株式分割でした。

分割により3か月ほど緩やかな上昇を見せますが、2020年1月に発表した下方修正により再び大きく下落しています。

コロナウイルスの話題で市場が荒れていることもありましたが、1兆円規模の企業の時価総額が1年ちょっとで半分になったのですから驚きです。

 

良品計画はどこで買うか

私は良品計画を買い目線で見ているのでどこで買うかを考えています。

SBI証券国内株式チャートより

これは良品計画の5年チャート(月足)です。
現在の株価は2015年夏ごろとほぼ同じ水準であることがわかります。

しかし2015年と2019年の業績を比較すると

2015年比
  • 売上高:57.4%増
  • 経常利益:72.1%増

となっています。

もちろん株価はこの先を織り込むものなので先の見通しが悪いと判断されれば株価は下落します。

ただ、2015年と同水準になるほど株価が下がる理由はいまいちピンと来ません。コロナウイルスの話題が落ち着くまでは様子を見ようとは思いますが、株価的にはすぐにでも購入したいぐらいです。

理想は時価総額5,000億円(株価にして1,780円)あたりで購入できればいいなと思っていたのですが、市場はまだ荒れる見通しなのでもう少し安く購入できるかもしれません。

それでは今回はこのへんで。また次回の記事もお楽しみに。