高配当株

住友商事の配当利回りは驚異的!他の商社株を圧倒

商社株は高配当企業が多い業種です。

通信株やタバコ株と並び、高配当株への投資をする上では選択肢として必ず入ってくる業種でしょう。

今回分析する住友商事は配当利回り5.5%の超高配当株となっています。日本企業で配当利回り5%以上はそう出会えるものではありません。

調べてみて良い企業だと判断したら投資候補として監視したいので分析してみました!

住友商事の配当金

住友商事は配当金を普通配当として80円。創立100周年記念として10円の記念配当を実施することを発表しました。

これにより1株配当は90円となり、株価は1,646円なので約5.5%の配当利回りとなります。

事実上の累進配当を実施中

住友商事-配当金情報より

 

  • 2012年度から減配は一度もなし
  • 2017年度からは前年比+20%越えの増配率
  • 2020年度に1株配当100円は目の前!

 

住友商事は累進配当を宣言しているわけではありません。

累進配当・・・前年比で減配することなく、前年維持もしくは増配をし続ける配当施策のこと。

 

しかし、以下のようには述べられていました。

当社は、株主の皆様に対して長期にわたり安定した配当を行うことを基本方針としつつ、中長期的な利益成長による配当額の増加を目指して取り組んでおります。

(住友商事-配当金情報より)

 

累進配当という言葉を直接使用していませんが、上の文章や過去の配当金推移をみる限り、事実上の累進配当施策を採っていることが分かります。

このような企業は高配当株を狙っている投資家にとっては大変心強い企業となることは間違いありません。

 

同じく商社株の三菱商事は累進配当を宣言していますので、気になる方はこちらもどうぞ!

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商社株トップの配当利回り

商社株は高配当企業が多いと冒頭に述べましたが、その中でも住友商事は最も配当利回りが高い企業となっています。

住友商事 5.5%
双日 4.8%
丸紅 4.8%
三井物産 4.5%
三菱商事 4.2%
伊藤忠 4.1%
豊田通商 3.6%

(配当利回り順、小数点第2以下四捨五入)

 

他の商社株も豊田通商以外、配当利回り4%を超えるつわものばかりですが、その中でも群を抜いて住友商事がトップに立っています。

 

さらに、住友商事にはまだまだ増配余地があると私は考えています。理由は以下の2つ。

  1. 低い配当性向
  2. 豊富なキャッシュを保有

 

順に説明していきましょう。

理由1.住友商事の配当性向はまだ余裕あり

住友商事の現在の配当性向は33.1%です。

2015年に最終赤字となってしまい、2016年もその名残りで配当性向は高くなっていますが、その2年を除いては比較的安定していると言えます。

配当性向30%台はまだまだ余裕がある水準ですから、配当利回り5%を超えてる企業とは思えないくらいです。

ちなみにですが、日本を代表する高配当企業のJTは配当利回り6.2%、配当性向は70%もあります。そもそも業種が違うので比較は難しいかもしれませんが、配当性向30%台がいかに低い水準か分かって頂けたでしょうか。

 

理由2.キャッシュが豊富

この写真は5月に発表された2018年度(2019年3月)期の決算短信です。財務キャッシュフロー以下を取り出しています。

まず、「配当金の支払い額」に注目してください。単位は百万円です。今期は66,160百万円、つまり約661億円の配当金を株主に支払っています。

では一番下の「現金及び現金同等物の期末残高」を見てください。なんと6,671億円もキャッシュで保有しているではありませんか!

配当支払い額の約10倍のキャッシュを持っていることになります。

一般的に高配当株に投資する場合、配当金支払額の5倍のキャッシュがあれば安心と考えられています。

10倍ものキャッシュを保有している現状ですから、多少の業績業績悪化を招いてしまっても相当な余裕がありそうです。

 

これら2つの理由から住友商事にはまだまだ増配余地があると私は考えています。

住友商事の業績を確認

増配余力については確認しましたが、どれだけ配当性向が低くキャッシュが豊富でも業績が悪ければ先は知れています。業績も確認していきましょう。

 

業績推移2015年~

住友商事はIFRSを採用しているため、売上高ではなく、営業収益としています。また、2020年予想の営業収益は公表していなかったため、会社四季報の数字を使用しました。

 

  • 営業収益は安定していて安心感がある
  • 2016年からの当期純利益は右肩上がり
  • 2015年の最終赤字からリスクを感じる

 

ここ最近の業績は堅調なようなので特に心配するようなことはありませんが、気になるのは2015年の最終赤字でしょうか。

 

なぜ2015年は赤字になったのか

2015年は住友商事にとって2つの出来事がありました。

 

  1. 資源価格の急落
  2. 米シェール開発の失敗

 

まず、①の資源価格については市場全体の要因です。

2014年に原油価格が急落し、1バレル100ドルあった原油価格が36ドルにまで落ち込みました。(その後2016年には26ドル)この原油安が資源安をもたらし、資源エネルギー事業も扱っている商社は大打撃を受けたのです。

被害を受けたのは住友商事だけでなく、丸紅、三井物産、豊田通商の3社も最終減益となっています。

 

②の米シェール開発の失敗は当時、「住商ショック」と呼ばれるほど株式市場を騒がしました。

米シェールオイルの開発失敗で2,400億円の巨額損失を出すことを公表し、翌日には株価が12%も下落。

この段階ではまだ通期黒字を予想していたが、石油や鉄鉱石の価格安が止まらず、850億円の追加損失を計上し、最終赤字となってしまいました。

 

こういったリスクがあるから、商社株は不人気で割安な価格で放置されることが多くなっています。投資を検討する際はこれらのリスクも考慮する必要があります。

 

住友商事への投資検討

 

2015年こそ最終赤字となってしまいましたが、それも16年ぶりのことですし、その後は堅調に業績を回復させています。

投資を検討する価値は充分にあるでしょう。

基本情報

株価 1,646円
PER 6.04倍
PBR 0.74倍
配当金 90円
配当
利回り
5.5%
優待 なし

 

残念ながら株主優待は実施していませんが、配当利回り5.5%、PER6.04倍は指標だけで見るならば驚異的な安さと言えるかもしれません。

 

10年間の株価推移

ヤフーファイナンス-株価チャート-住友商事より

 

長らく1,000~1,500円程度で推移していましたが、2017年に1,500円を超えて上昇トレンドに入っていました。

2018年に一瞬だけ株価2,000円を超えて上昇トレンドは終了。緩やかな下降トレンドに入ったのち、1,500円ほどを下値に切り返しているといったところでしょうか。

1年間の株価推移(週足)

2018年は下降トレンドが続いていましたが、2019年に入ってからは横ばいとなっているようです。1,500円~1,700円のレンジ相場ですね。

長期での保有を狙うのであれば1,500円台もしくは1,500円から下にオーバーシュートしたタイミングを狙いたいところかもしれません。

 

まとめ

三菱商事は商社株の中でもトップクラスの安定性と配当利回りを保っています。

配当利回り5%超えなので今すぐにでも欲しい銘柄ではありますが、そこは我慢。最低でも1,500円台まで待つことにします。

 

個人的には好きな銘柄なのですが、投資を検討される際は2015年のようなリスクがあることも充分に考慮したうえでご検討ください。

同じく商社株の伊藤忠商事も私は好きな企業ですので、ぜひ読んでみてください。

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配当利回りが上がる=株価が下がる
です。

配当利回りが高い銘柄はそれだけリスクが控えていることも注意を払っておくべきでしょう。

 

 

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