配当&優待実施株

トラスコ中山(9830)の株主優待・配当金・業績について分析してみた

トラスコ中山は配当金&優待実施株です。

配当金と優待を実施していますが投資家の間では優待目的で人気の高い銘柄です。

中には何をしている企業なのかすら知らずに優待目的で保有している方もいるかもしれません(笑)

事業内容をざっくりと説明すると、メーカーから商品を仕入れて各ホームセンターや建設業者などに商品を売り渡す物流を専門とする企業です。

事業内容自体はシンプルで初めて名前を聞く方にも分かりやすいので投資先として検討しやすいのではないでしょうか。

トラスコ中山の株主還元

トラスコ中山は魅力的な優待が投資家の間で有名ですが、配当金もしっかりとだしています。

配当金の算出方法も公表しているので面白い会社です。

配当について

トラスコ中山-配当情報より
2017年12月期は株式を2分割しているため、分割前で比較すると2017年は78円、2018年は74円となります。

 

中間と期末の年2回、下記の基準により配当を実施いたしております。
安定配当として下限を設けたうえで、一定の基準を超えた当期(中間)純利益が計上された場合、当期(中間)純利益に連動した配当を実施いたします。

トラスコ中山は配当下限を年間10円に設定しています。

そして利益に応じて配当金を上乗せしていく配当方針をとっているようです。

トラスコ中山-配当情報より
配当方針
  • 1株益が40円未満の場合:年間配当は10円
  • 1株益が40円以上の場合:1株益×25%

例えば1株益が100円の場合は

100円×25%=1株配当25円

となるわけです。つまり1株益が40円以下の場合は配当性向が変動しますが、
1株益が40円以上の場合は配当性向は25%で固定のようですね。

サイト管理人
サイト管理人
配当性向25%は妥当なところかな。優待も実施しているからね~

2019年12月期の配当は前年と同じ37円を予定しています。

トラスコ中山の現在株価は2,872円なので、配当利回りは1.3%です。

株主優待について

トラスコ中山の優待は保有株数によって内容が変わります。※保有年数は関係ありません。

  1. 100株以上
  2. 1,000株以上

この2つのグループしかありません。

1,000株も購入するとなると約300万円ほどが必要になるので多くの方は①100株以上に該当するでしょう。

しかし、100株の優待だからといって侮ることなかれ。
トラスコ中山の優待は100株保有で5,000円相当の商品がもらえるのです!!

逆に1,000株保有の場合は10,000円相当の商品しかもらえません。
10倍の株数を持っていても優待は2倍にしかならないのなら100株保有で充分ですね~

優待利回り

  1. 100株保有・・・1.7%
  2. 1,000株保有・・・0.3%

ではさっそく優待の中身を見ていきましょう。

100株以上の優待例

100株以上保有の場合の優待の例を紹介します。

以下の中から1点だけ選んで優待として貰えるようです。

トラスコ中山-株主優待より
トラスコ中山-株主優待より
トラスコ中山-株主優待より

それぞれの左下に人気の商品は人気順位がついているので面白いですね!

他にも選べる商品はありますが、またそれはトラスコ中山のHPでご覧ください。

業績について

優待はさておき、トラスコ中山の配当金は完全に業績に連動するため他の優待&配当株より業績には気を遣う必要があります。

もちろんどんな株も長期で見ればある程度は業績に連動するので業績を気にしない長期投資など意味が分かりませんが・・・。

売上高推移

 

売上高は文句なしの右肩上がり。2019年現在も取引先は次々と増えています。

トラスコ中山は間接資材に特化した物流を事業としていますが、仕入れ先の90%ほどは日本メーカーです。質の良い製品を仕入れて顧客提供することで、

「買いたくなくてもトラスコ中山で買うしかない」と思ってもらえるようになりたいだとか・・・。
確かに経営はリピーターの獲得が命ですからそうなればますます業績は良くなりますよね。

 

経常利益・経常利益率推移

経常利益は売上高ほどの右肩上がりではありません。何とか前年以上をキープしているようなグラフになっています。

利益率が低下していることが気になり調べてみましたが、販管費が急増していることが原因でした。

経常利益率低下要因

トラスコ中山-決算-財務・業績情報より
  1. 運賃及び荷造り費用(約9億円増)・・・売り上げ増加に伴う物流費の増加、路線便の運賃値上げなどが影響
  2. 広告宣伝費(約3.5億円増)・・・「TRUSCO知られざるガリバー」番組提供による増加など
  3. 支払い手数料(約3億円増)・・・商品検索サイト「トラスコオレンジブック.com」、商品データベース「テスラ」などの保守点検費
  4. 減価償却費(約8.6億円増)・・・プラネット埼玉建物、電気照明設備、物流機器や無形資産であるサイト・データベースの償却増加

特に危険な費用が増加しているようには思いませんでした。

企業の成長に伴う、妥当な費用増加といったところでしょう。

どの業界もそうですがやはり物流費の増加は大きいですね。物流がメインのトラスコ中山にとっては厳しい環境が続いています。ひと段落するまで物流費の増加は続くかもしれませんね。

当期純利益推移

当期純利益は2018年期で若干減少していますが、この年は資産の除却(特別損失)などを計上しているためです。

よほど大きな変化があれば当期純利益も調べたほうが良いけど、基本的には経常利益までで企業の成長性を見るといいよ!

2019年月次情報

トラスコ中山の月次は現在、11月度まで公表されています。
業績の先読みには欠かせないのでぜひチェックしておきましょう。

11月単月の比較
  • ファクトリールート事業:▲6.1%
  • eビジネスルート事業:+3.2%
  • ホームセンタールート事業:+3.1%
  • その他:▲10.3%

11月単月では前年同月と比較してファクトリールート・その他(海外)でマイナスとりました。

まずその他(海外)は事業規模が小さく売上高は単月で8,000万円程度しかありません。まだ開拓経路を模索中といったところでしょう。

ファクトリールート事業は前年同月比▲6.1%となっていますが、この原因は営業日数の増減によります。

  • 2018年11月:21日
  • 2019年11月:20日

1日あたりの売上高(ファクトリールート事業)で比較すると、

  • 2018年11月:724百万円
  • 2019年11月:715百万円

となっています。前年同月と比べると1日当たりの売上高は9百万円減少しているようです。
若干減少していることが分かりますが、もともと成長事業ではないので許容範囲です。

サイト管理人
サイト管理人
累計ではすべての事業で前年比プラスになっているからいい感じだね!

 

投資判断

トラスコ中山の配当利回りは1.3%優待利回りは1.7%でした。

総合利回りは3%になりますからまずまずです。

配当金の算出方法も公表されており、1株益に対して25%の配当金が約束されています。(1株益が40円以上の場合のみ)
つまり配当性向25%になるわけです。

配当性向25%はトラスコ中山のキャッシュ量からみると安全圏に入るのでこの方針が改悪されることはしばらくないことが予想されます。

 

次に業績面です。
売上高は右肩上がり、利益はほぼ横ばいとなっているので利益率の改善を目指してほしいところですが、売上拡大フェーズにいる間は利益率の低下は仕方のないことです。

トラスコ中山の売上は建設業界の動向に比例します。今は建設関係が上向きとなっていますが、建設需要が停滞するとトラスコ中山の失速は避けられないでしょう。

 

結論

株主還元は悪くない。業績が安定しているため、預金替わりに持つのは良さそう。

配当金の算出方法や月次の公開、決算説明資料に費用変動の要因を分かりやすく入れるなど、企業の透明性が高いところも好感が持てる。

株価2,500円程度なら買いたい!

投資をする魅力がそこまである企業ではありませんが、透明性の高い企業は純粋に好きなので株価2,500円程度なら保有できるかなと判断しました。

※この意見はあくまでサイト管理人の意見です。売買について推奨しているわけではありません。