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吉野家が好決算で急騰!今の株価はお買い得なのか?

先日7月9日、吉野家の2020年2月期第1四半期が発表されました。

まさかまさかの好決算でしたね。私も全く予想だにしていませんでした。今回の第1四半期の発表を受けて翌日の7月10日は8.82%高で取引を終えています。

 

ここ最近の吉野家はパッとしていませんでしたから、ホルダーの皆さんにとっては待ち望んだ好決算だと思います。やはり私が毎週のように吉野家の豚丼を食べたから・・・

 

しかし、この決算だけで安心するわけにはいきません。業績の持続性がなければ一時的にどれだけ良い数字をたたき出しても意味はありませんから。

ですから今回は以下の2点を中心に見ていくことにしましょう。

  1. 業績に持続性はあるのか
  2. 今の株価で購入しても良いのか

 

吉野家の業績

この章では

  • 先日発表された第1四半期の内容
  • 業績の持続性

について振り返りと考察をしていきます。

第1四半期は大幅な増収増益で期待高まる

吉野家2020年第1四半期決算短信より

 

  • 売上高は前期比+6%増
  • 営業利益は約1,120百万円増
  • 1株益は黒字転換で安心感がもてる

 

いつ見ても素晴らしい決算です。飲食業界で売上高を6%も増加させるのは至難の業です。

例えばガストなどを運営するすかいらーくは直近の決算で売上高は約4%増。すき家を運営するゼンショーHDは約5%増でした。両社とも日本を代表する飲食店を運営していますが、いずれをも上回る吉野家はさすがといったところです。

 

吉野家の業績が良くなった理由は主に3つあると私は思っています。

  1. オリガミpayキャンペーンで吉野家に顧客が定着した
  2. 新メニューが大ヒットしている(超特盛牛丼、ライザップ牛サラダなど)
  3. 原材料の高騰化が落ち着き、為替が円高に傾いたことで原価を抑えられている

 

この3つが大きく増収増益となった理由なのではないでしょうか。まだ今期が始まってから3か月程度なので判断できることは限られていますが、期待はできるのではないでしょうか

第2四半期も好調をキープか?

吉野家は2月決算なので、第1四半期には2~4月までのデータしか含まれていません。

しかし、売上だけならば既に5月、6月分も前年比といった形で月次発表されているので第2四半期を予想する参考になります。

吉野家の月次発表は吉野家単体のものです。その他店舗は含まれいないため、四半期決算の数字とは上下することが予想されます。

 

全店推移

吉野家の全店舗で前年比を算出したものです。

  • 5月・・・108.1%
  • 6月・・・110.6%

 

素晴らしい数字です。どうやら好調は保っているみたいですね。しかし新規店舗が引っ張っているだけの可能性もありますので、既存店の推移も見てみましょう。

既存店推移

神っ!!!

神様の声
神様の声
呼んだ??

 

  • 5月・・・105.2%
  • 6月・・・107.1%

 

さすがに全店に比べると見劣りしますが、既存店も好調なようなので安心です。これは第2四半期も期待して良いかもしれません。

 

業績に持続性はあるか

企業にとっては売上が命といっても過言ではありません。

どれだけコストカットをして見栄えを良くしても限界があります。結局は売上が増加しなければ意味がありません。

 

その点、吉野家は業績の持続性があると判断できます。理由は以下の2つ。

 

  1. 売上が順調に伸びている
  2. 既存店も堅調に推移している

 

まず、売上が伸びていることは業績の持続性を考える上で大前提となります。そして問題はその売上の増加要因が何かです。

例えば全店の売上がいくら上がっていても、既存店の売上が落ちていればどうなるでしょうか?
継続して新規出店ができるなら問題ないかもしれませんが、新規出店にはコストがかかりますし、立地的にも限界があります。

 

神様の声
神様の声
わしは飲食店については全店より既存店の推移を重視しておるの。

 

吉野家は全店の売上を伸ばしたうえで既存店も伸ばしてるので、業績の持続性は充分と判断しました。

 

吉野家の株価は割高?割安?

次は株価についての考察です。

まずはここしばらくの株価の動きを見てみましょう。

株価推移:日足チャート

ヤフーファイナンスより

 

本日7/10は決算発表の影響を受け、株価:2,049円(前日比+166円)となりました。

ここ半年の動きでは1,700円程度を底値に、上がっても1,900円程度の動きでしたが、一気に跳ねてしまいました。あの決算ならば当然でしょう。

次に基本データの確認です。

吉野家の基本データ

株価 2,049円
PER 660.96倍
PBR 2.67倍
配当金 20円(1株当たり)
配当
利回り
0.97%
株主優待 あり

(PER、PBRは会社予想のデータを基に算出しています。)

 

株主優待

吉野家は株主優待を実施しています。

優待内容は同社の運営する飲食店で使える食事券300円分です。保有株数に応じて枚数が変わります。(権利確定月は2・8月、内容は同じ)

100株以上 10枚
1,000株以上 20枚
2,000株以上 40枚

 

100株保有者の場合、現在の株価で計算すると優待利回りは1.46%です。

200株保有しても貰える優待は100株保有の場合と同じなので優待狙いなら100株で留めておきましょう。

 

100株保有者の場合、総合利回りは2.43%となります。

う~ん、そこまで良くもありませんが、悪くもないといったところでしょうか。ただし吉野家は業績が悪い昨年も優待の改悪をしていませんから、安心感はあるかもしれません。

今期の業績は良くなりそうですから、安心して保有できるのは強みでしょう。

 

結局は高いの?安いの?

 

あくまで私の見解で結論を述べます。

この株価で購入する意味が私にはわかりません。

今期の業績回復は確かにすばらしいです。飲食業界で売上高を6%も増加させるのはそうできることではありません。既存店も堅調ですし、しばらくは安泰でしょう。

 

神様の声
神様の声
第2四半期も順調に推移しそうだしのぉ~

 

しかし、高すぎるとは思いませんか?売上成長6%、総合利回り2.43%の企業に投資するぐらいならば、
売上成長10%で株主還元なしの企業に投資します。

 

あくまで私の見解なので、それが正しいかは分かりませんが、最近は売上成長10%を超える企業が大変多くなってきています。わざわざ今の株価の吉野家を購入するメリットが分かりませんでした。

 

もちろん株価が下がれば購入したいと思える銘柄ではありますが、少なくとも1,900円以上で購入するのはリスクの割にリターンが小さすぎるのではないでしょうか。

 

焦って買わないといけないような銘柄ではないはずですから、落ちるのを待って見ても良いのでは?と思います。

 

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